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画像転載元:https://www.pokepara.jp/tokyo/m4/a10000/shop6028/gal/129440/blog/diary_8468542.html

今回の主役は新宿歌舞伎町で働く紗世子26歳

彼女が務めるお店の名は「 LP Tokyo」
キャバクラでもクラブでもなく、誰でも楽しめるカジュアルな店作りを
心がけているというこのお店、紗世子はこの店のママなのです。
紗世子ママの報酬は歩合制なので、売り上げが上がらなければそれなり、
でも、普通の OLさんに比べれば比較できないくらいのお給料は貰っています。

大学を中退して水商売の世界に入り、キャバクラで NO1を張っていたところを
スカウトされ、お店のママになり2年目を迎えようとしています。

ところが、ママには苦手なことがあるのです。
それは店で働くキャストの管理に頭を悩ませていたのです。

キャストが店を辞めるとか、引き抜き抜かれて他の店へ行ってしまうとか
出入りの激しい夜の世界では一番悩ましい問題なのです。

ある日、1人のキャストが、六本木のお店に体験入店(お試し勤務)をして
そのお店から良い待遇で誘いを受けていると打ち明けられます。
ところが、紗世子ママはダメとは言わず、やれるのなら応援をすると言うのです。
そんな優しい言葉を投げかけられたら新しいお店に行けます?

お店を運営する会社のゼネラルマネージャーからは、キャストに対して
キツく接する事も必要だと、日々言われてはいるものの、それが出来ないのです。
紗世子ママは常にキャストの立場に立って相談に乗っているのです。
きっと、彼女もキャバクラ時代にそんな経験があったのかも知れないし、
優しい人なんでしょうね。

そして、番組を観ていて、あれ?って思ったのは、
僕がサラリーマンをやってた頃と仕事のやり方が似ているのですよ。
職種こそ違うけど、管理職がいて、その下に部下がいて、
管理職が全ての責任を負いその下で部下たちが仕事をするわけですが、
自分が仕事をして見せる。そして、部下たちが困っていたら自分が助けてやる。
これが、本当の上司、部下の関係だと思うのです。
紗世子ママはこれをきちんとやっているのです。

お酒に強くないキャストがお客さんに酒を勧められ飲めなかったら、
自分が飲む。これも仕事と本人は思っているかも知れないけど、
そんな姿を見せつけられたら、「ママに任せておけばいいや」と思う人と
「ママにいつも助けられている」と思う人と2通りの人が出てくると思います。
でも、このお店のキャストは「ママ助けてくれてありがとう」と思う人ばかりでした。

僕もサラリーマン時代は部署としての売上目標を設定されていたので、
毎月その数字をクリアしなければならなかったのです。
自分の数字は勿論の事、ダメな部下の分まで数字を稼ぎださないとと思い、
目標の2倍以上の数字を毎月上げていたのです。
ところが、それが当たり前のように思う部下もいたのです。
自分で目標数字をクリアできると偉そうにしてるくせに、
ダメな時はやたら歯の浮くようなお世辞を言ってくるバカ男。
きっと、あんな風にさせたのは僕の愛情が足りなかったのと、
「他人に任せるくらいなら自分でやっちまえ」って考えがよくなかったんだろうな。
今頃になって反省しても遅いけど、
紗世子ママのやり方にはハートがこもっているのですよ。

ママが頑張っているのだから自分も頑張らなくては、
と、キャスト達はそう思うに違いありません。
これは、どこの世界にも通じる部分があると思うし
人の上に立つ人は必ず必要な事だと思います。
だって、偉そうにしているだけでは誰も着いて来ません。

水商売の世界では、事あるごとにイベントと称して催しが行われます。
これをやらないとお客さんだって飽きてしまうし、
お客さんをお店に呼ぶには最高の口実?になるのです。

「クリスマスイベントがあるからお店に来て」
「私、ミニスカサンタになるの」とか言われ、鼻の下を伸ばして
お客さんはノコノコお店に出かけていくのですよ。
それに乗せられてどんだけ大枚を使った事が、遠い昔に・・・・(笑)

「LP Tokyo」では2周年イベントが行われようとしていました。
その為、紗世子ママは3種類50本のシャンパンを用意していました。
値段は3万円から10万円、これを3日間で売り切るのです。さすが歌舞伎町(笑)

そして、六本木のお店から誘われていた彼女も戻ってきました。
2周年イベントを盛り上げようと、飲めないお酒を無理やり飲み続け、
とうとう、つぶれてしまいました。
彼女にも紗世子ママの心が通じていたんですね。

疲労困憊の身体に点滴までして、2周年イベント最終日には過去最高の
売り上げを達成し涙する紗世子ママ。
自分の身を削って仕事をすると言うのはこの事です。

でも、若さゆえ無理は効くものの、医師からは血液検査を受けるよう言われ
採血に向かう紗世子ママ・・・・・。結果は異常なし。

「いつまでも続けられる仕事ではない」と本人は言っていたけど、
芸能界と同じで水商売もなかなか抜け出せないのですよ。

水商売は究極の接待業だと思います。
だって、ほとんどのお客さんの身体にはアルコールが入っているんだもの、
こんな人達?(ごめんなさい)を相手に接客するのって、普通無理ですよね。
それに、いくら常連さんといえども、普段はいい人なのに
アルコールが入ると別人格になる人だっているだろうしね。

だから、お水関係の女性とお付き合いをすると、会話の内容の90%近くは
お客の話しと仕事の愚痴を聞かされるかも(笑)

番組は続編がありそうな終わり方だったけど、
次回、紗世子ママがどんなふうになっているか
ちょっと楽しみになってきました・・・・。

キャバクラ通いをしていた頃のお話し
「キャバクラ通い 社会勉強だと思えば安い出費です。」

こちらが「LP Tokyo」のホームページです。