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秩父に映画館ができるそうです。

秩父市内にはかつて4軒の映画館がありました。
今は駐車場になってしまいましたが、番場通りにあるポケットパークは以前東映映画を中心に上映していた「昭和館」という映画館がありました。
当時の大スターだった美空ひばりや大川橋蔵主演の映画が上映されると周辺はお客さんの自転車で埋め尽くされたそうです。

そして大映映画を上映していた「中央劇場」舟木一夫の大ヒット曲「高校3年生」?「学園広場」?が上映された際には映画館前は若者達で溢れかえったそうです。

洋画専門に上映していた「革進館」秩父市長の久喜 邦康さんは、洋画の字幕を見ながら英語を勉強していたそうです。

もう1軒は明治33年開館した「国際劇場」当時は「秩父座」と言われていたそうですが、せり上がりなどを持つ本格的な芝居の常設館だったそうです。
その後映画館として松竹や日活の映画を上映していたそうです。

秩父の街に映画館がなくなり30年近く経つそうですが、時代はフィルムからビデオに変わり衛星を使えばコンサートだってライブで観ることができます。
数年前から秩父に映画館をという声はあったのですが、その声が実現されるまでには陰で尽力された方もいらっしゃいました。

仕事の都合で行けなかったのですが、一昨年に秩父シアタープロジェクトさんから「映画ヘアスプレー」の上映会を、秩父宮記念市民会館大ホールで行いますのでいらっしゃいませんか。
というお誘いを受けたことがあります。

こうした方々の声が久喜市長の元に届きフットワークの良い市長はあらゆるところに声をかけた結果、市内の上野町で複合商業施設「ウニクス」を運営するピーアンドディコンサルティング社が現在の建物を増築し、シネコンを開設するというのです。

運営はローソングループが運営する映画興行会社「ユナイテッド・シネマ」だそうですが、
この会社は、お台場や、ららぽーと豊洲・ユナイテッド・シネマとしまえん等でシネコンを運営しています。

1年後の2022年のゴールデンウイーク前には完成するそうですが、もしかして7つのスクリーンの一つで、地元を舞台にしたアニメ「あの花」が秩父へ行けばいつでも観られるかも知れません。
そうすれば、またアニメファンの観光客が増えるかも知れませんよね。

僕はよそ者だし全くの部外者だけど、秩父へ行くと多くの人から「映画館があるといい」と言う声を、たくさん聞いていたので今回の事は物凄く嬉しいです。

来年になれば映画を観るために、秩父から池袋や川越まで出掛けなくなくても、
新作映画が観られるようになりますね。

秩父の映画ファンの皆さん。おめでとうございます。


追記 (2022年8月1日)
2022年7月29日ウニクス秩父に「ユナテッド・シネマ ウニクス秩父」が無事開業したそうです
7つのスクリーンと650席の客席を持つ素晴らしい施設だそうです。
残念ながら、まだ、秩父には行けてないのですが、 次回は早めに東京を出て
映画館へ足を向けてみたいと思います