カリブの日記

トヨタアクアと埼玉県秩父市の事を書いています。

2019年05月

5月28日午前7時41分頃、神奈川県川崎市多摩区登戸で
小学生16人を含む18人が包丁で刺されるという悲惨な事件が起きました。

現場はJRと小田急線が通る登戸駅の西側に広がる住宅地。
小学6年生の女児(12)と子供を見送りに来た男性(39)が死亡し、
事件を起こした男は、18人を殺傷したあと自分の首を包丁で切り死亡。
事件の全貌は分からなくなってしまいました。

「いってきま~す」「気を付けてね」「は~い」・・・・・。
きっと、家を出る時そんな会話がやり取りされていたのかも知れません。
そんな何気ないいつもの会話が最後になるなんて、誰が想像していたでしょう。

大事な生命を授り、家族全員で大事に育ててきた12年間、
来年は中学生になるというのに、それが一瞬のうちに失われてしまうなんて、
考えただけで涙が出ます。

何でうちの子が・・・・何でうちの子を・・・・憎んでも憎んでも犯人が許せません。
「死にたいなら1人で死ねよ!」被害者の親なら誰しもそう思うはずです。

こんな事件が起こるたびにいつも思うのですよ。
「死ぬのなら他人を巻き込まないで1人で死ねよ」と・・・・。

ところが、それを言うのは止めてほしいと言う人がいるのです。

「無差別殺傷事件の背景には社会への怨恨が存在しています。
社会への不信や憎悪が凶行へと導いてしまうことは明らかです。
これ以上の凶行を繰り返させないためにも、すべての人が安心して不平不満も
少なく暮らせるように、社会を再構成していく時期に来ていると思っています」


そして、「社会はあなたを大事にしているし何かができるかもしれない」
「社会はあなたの命を軽視していないし、死んでほしいと思っている人間など1人もいない」
というメッセージを発していくべき。だと・・・・・。

たしかに、死んでほしいなんて思う人はいないだろうし、言っている意味が
分からなくもないけど、そんな事を言うなら、自分が子が被害者になったらどう思いますか?

「死にたいなら1人で死ねよ!」と思いませんか?
「他人を巻き込まないで1人で死ねよ」と思いませんか?

社会が悪いから仕方ないと諦めまられますか?

「死にたいなら1人で死ねよ!」と思いませんか?


子を持つ親なら誰だってそう思う筈です。

スクールバスを待っていたら、いきなり刃物を持った男に刺殺され
挙句の果てに刺した男も自分の首を差し死んでしまう。

こんな理不尽な事件が起きているのに「無差別殺傷事件の背景には
社会への怨恨が存在しています」「だから、死にたいなら一人で死ね」
「周りを巻き込むな」と言うのは止めてください。って、

冗談じゃないですよ。
それに、この時期に被害者の親や関係者が見るかも知れない
ネット記事に書くことではないでしょう?

言葉で言われた事は時間が経てば忘れるけど、文章はずっと残るのです。
書くのも自由だし、この考え方に同調する人がいるかも知れないけど、
この時期にネット記事にするのは・・・どうなのですか?

このネット記事を書いた方は「全ての人に優しい福祉社会を目指して」をスローガンに
「NPOほっとプラス」の代表理事をされているようですが、
被害者やその家族の事を思うと、そのやり方には賛成できません。

もし、「NPOほっとプラス」の代表理事が「弱者救済」を売りに仕事をしているのなら、
その考え方は間違っています。

まるで、社会が悪いみたいな、他人のせいにするような考え方には賛成できないし、
被害者やその関係者の気持ちも考えず自分の存在価値だけをアピールするような
考え方はどうしても許せません。

被害者やその関係者の心の痛みを少しは考えてください。
お願いします。

今は亡くなった、小山智史(おやま・さとし)さん(39)

栗林華子(くりばやし・はなこ)さん(11)のご冥福を祈るしかありません。

大津市で起きた保育園児の交通死亡事故での記者会見について
マスコミからの質問のやり方について多くの批判がネット上に溢れています。

事故の概要は大津市の三差路で右折しようとしていた車に反対側から
直進してきた車が衝突し、その車が交差点で信号待ちをしていた園児の列に
突っ込み、多くの死傷者が出たというものです。

問題になっている記者会見は、事故当日の夕刻に被害者の通っていた幼稚園
「レイモンド淡海保育園」の園長をはじめとした、園を運営する法人幹部が
出席して行われたのですが、園側から事故の状況が説明された後、
マスコミ各社からの質問が始まり、最初は法人関係者が答えていたのですが、
質問の大半は園長に集中したのです。

観ている側からすると、まるで園には何の責任もないのかとも取れる
容赦ない質問を浴びせかけてきたのです。

信号待ちをしていた園児の列に車が突っ込んできたのに、
何の責任ががあるって言うのですか?

テレビで記者会見をご覧になった方はご存じのとおり、園長は泣きじゃくっていて
とても、質問には答えられないような状況なのに、マスコミ側は次々に園長に対して
質問を浴びせ続けたのです。

テレビ画面の音声は泣き続ける園長の泣き声だけがやたら大きく響き渡り、
まるで、園側が悪いかのような謝罪会見にも見える異様な光景でした。

この光景を観た視聴者からはマスコミ各社に対し「泣いている園長を攻めているようだ」
「被害者に対して無礼だ」「被害者をさらに追い込んでいる」と
多くの抗議が寄せられたそうです。
深い悲しみにある被害者や遺族は、そっとしておくべきなのに、
なぜマスコミは被害者側に取材するのかということです。

この件に関してあるローカル紙がコメントを出していました。
質問の内容に関しては
(1)散歩の参加者数や年齢、コース、時間
(2)散歩時の安全対策や、事故現場が危険だったのかどうかという保育園側の認識
(3)犠牲になった子どもたちについて、また園長の子どもたちへの思い

「いずれの質問も、狙いとしては必要な質問だったと考えています」
とコメントしていますが、こうして文字に起こせば必要な事だったかも知れないけど、
あの園長の鳴き声が響き渡る状況の中で、浴びせかけるような質問が
必要だったのだろうか・・・・・。

そして、「正確な事実の速報」「再発防止」という報道機関の責務を果たすため、
被害者側である保育園にも直接取材する必要がありました」とコメントしていますが
「正確な事実の速報」はマスコミとして当然の事だとしても、
「再発防止」って????

事件や事故の再発防止は誰しも願う事だし、まともに聞こえるけど、
そのために被害者側の取材が必要なのだろうか。
もしかして、「再発防止」という言葉を隠れ蓑に被害者に取材をしているのですか?

よく、被害者側からだけの取材を元に書いていると思われる
記事とか映像を番組で流していますよね。取ってつけたような。

「事故にあわれた○○さんはどんな方でしたか?」
「顔を合わすと挨拶してしてくれるいい人でした」
「急な事なので信じられないです」と、言うやつです。

観てる側からすれば、こんなの必要ですか?
これも再発防止に必要なんですか?と聞きたくなります。

どんな事件や事故でも、加害者は警察にいるから取材できないからといって
被害者側ばかり取材するのは絶対おかしいです。

よく被害者にインタビューすると「そっとしておいてください」と避ける方がいますが、
悲しみのどん底にいるのに構ってほしくないですよね。

でも、マスコミも仕事ですから、何かを聞き出さなければと必死なのかも知れませんが
あまりにも、酷な会見でした。

おそらく、園の関係者は2度と会見には応じないでしょね。
あんな拷問のような会見は観る側も耐えられません。

マスコミの皆さんも会見のあり方をもう一度考える必要があるのではないでしょうか。

今日の主人公は主人公は歌舞伎町で働く26歳の沙世子ママ
の続編です。

紗代子ママはキャバクラの激戦区、新宿・歌舞伎町で
「 LP Tokyo」でお店のママをやっています。

ママになってからはキャストの教育に頭を悩ませていたのだけど、
ママの人柄に惹かれて働いているキャスト達、
そんな紗代子ママもお店を任されてから2年4ヶ月が経ちました。

カメラが店に入ると、いましたよ。紗代子ママが、前回の放送の時より、
少し顔がすっきりしたかな?それにしても相変わらず豪快な飲みっぷりです。

今もキャストの教育には頭を痛めているようです。
女の子達に少し甘えが出ているようなので、今年はキャスト教育と新人発掘に
力を入れて、少しずつお店の方針を変えていきたいという紗代子ママ。

そんなある日、広島から来た通称「マーちゃん」と呼ばれているマリ21歳が入店しました。
広島のキャバクラでは NO1だったそうです。

有望な新人の入店に紗代子ママも大きな期待を持っていたのですが
ここは新宿歌舞伎町、広島時代のようにはいきません。

今日もお客さんと広島の話題で盛り上がっているのですが、ここは東京
いつまでも広島の話題でその場が持つわけありません。

「シャンパンが飲みたいな〜」と言っても無視されてしまいます。

だって、客のお目当はマリではなく先輩キャストなのですから、
ここがヘルプの弱いところなんですよね~。
こんなことが続きマリは大きな壁にぶつかってしまいます。

こんな時にも広島のキャバクラ時代に NO1を張っていた頃の栄光が
どうしても脳裏をかすめてしまうのです。

だって、洗い場に立ったり、閉店後のおしぼりの片付けなんて
他人様の仕事だと思っていたのに、この店では当たり前のように
やらされるのですから、でも、明るいマリはこんな事でへばるような人
ではありません。

持ち前の明るさがその証拠、今日も指名はなかったけど、「お疲れ様で〜す」と
明るく帰っていく。

今は 1Kのアパートで愛犬「ショコラ」と2人?暮らしのマリ。
18歳で水商売の世界に入り、一人暮らしを始めた時、
寂しさを紛らわすため稼いだお金で愛犬「ショコラ」を手に入れたという。
「ショコラ」もマリと一緒に広島から上京したのです。

素人っぽい女の子の「 LP Tokyo」のキャスト達に混じって、これからは
店を背負って立つくらいの期待をされていたマリなのだが、
本人はそんな店でやる気をなくしているという。

誰も注意をしてくれないし、水商売経験者も少ない他のキャストと
合わないのだろうか。
それとも、人に言われないと何もできない今時の女の子なのだろうか。

本当は紗代子ママからもっときつく接して欲しいのだけど、
ママにはそれが言えないのです。

広島から上京して3ヶ月。心配な事があり、もうすぐ広島に里帰りするそうです。

そんなある日、里帰り前に紗代子ママに誘われて食事をする2人。
里帰りをすると行ってそのまま店に出てこなくなる子が多いのです。
紗代子ママはそれを心配していたのでした。

今夜はお互いに話したい事を口にすることになったのです。

マリは他のキャストに客がついて自分には1人もいない今の状況が悔しいという。
こんな筈ではなかったと彼女は思っていたのです。

本当はママに甘えたいマリなのに、紗代子ママは「マリには甘えて欲しくない」
と突き放されてしまいます。マリは「私、言われた方ができる人なんですよ」
「言われた方が成長できるんです」と紗代子ママに訴えるが
「本当にできる子は言われなくてもできるよね」と逆にまたもや突き放されてしまう。

紗代子ママはマリを甘えさせると、どんどんダメになってしまうというのです。
そして、ここは東京なんだから広島の栄光は全て忘れる事だとも。

きっと、沙夜子ママはマリという人材をもっともっと大きくしたいと思っているのだろう。
マリ、とにかくこの壁を乗り越えなくては・・・・。

広島の土を踏むマリ、里帰りの目的は病気がちの母の見舞いと
母の誕生日を祝うためだと言う。

母に誕生日プレゼントと手紙を渡すマリ。
マリの母は マリが2歳の時から子供を育てるために夜遅くまで働き、
疲れを癒すために酒を飲み始めたが、それが原因でアルコール依存症に
なってしまったらしい。そんな母がマリは心配なのです。

里帰り中、マリは広島時代に勤めていた店に顔を出した。

店を辞めてから連絡を絶っていた接客業の師と仰ぐラウンジ「オリオン」の
麻衣子ママに会いたかったのです。

すると、ママも心配はしていたけど、連絡をするとマリに甘えが出て
知らない土地で頑張っているマリの糸が切れてしまうのではないかと思い
ママも連絡をしなかったという。

マリは東京で結果の出ないことを話す。「広島と東京では環境が違いすぎる」と。
ママは「あんたは東京に適応できてない」「指名される子は顔だけでなく、
誰も知らないところで努力しているから指名される」とも、

「マリは一人じゃないよ。みんなマリのこと応援しとるけん。マリならできるよ」
頬を流れる涙を拭こうともせず話しに聞き入るマリ。

歌舞伎町の店ではキャストのモチベーションを上げる為にキャストの
クラス分けをすることになった。
当然のようにマリは一番下のサードクラス。

しかし、マリはお店用の洋服を選んだり、名刺の写真を撮りなおしたり
彼女なりに一生懸命努力をしていた。
麻衣子ママに言われて俄然やる気になったのかも知れない。

客からは、「最近雰囲気が変わった」「東京っぽい人になった」と言われるようになった。

とにかく今は前に進むしかないんだもの。

そして、3月のパジャマイベントが始まった。
ママからは「1度くらいは同伴をね」と言われていたけど、
イベント2日目には、あのマリが同伴出勤していたのです。
やったねマーちゃん。

イベントを頑張った結果、フリー客からの指名 NO1にマリが選ばれたのです。
そして、その数は店が開店してからの新記録だったのです。
やっぱり、マリは客をゲットするツボみたいなものを持ち合わせているようです。

そして、ランクもセカンドクラスからサードクラスに昇格。
「めちゃ嬉しいですけど、満足はしてないです」「まだまだだなって思います」って
負けず嫌いのマリは今日も新天地で頑張っています。
 
紗代子ママは今日も新人を連れて歌舞伎町の*案内所へ挨拶廻りをしていました。


歌舞伎町の無料案内所

無料案内所とは歓楽街に現存するキャバクラやガールズバーまたは風俗店などを無料で
紹介してくれる案内所の事です。

初めてその歓楽街に訪れた場合、どこにどんなお店があり、どのくらいの料金でどんなサービスを
受けられるのかわかりません。
歌舞伎町にはそんな無料案内所が数件存在しています。




日曜日の昼下がりに放送される「ザ・ノンフィクション」もこのところマンネリ化してると言うか
上手くまとまりすぎていて、面白味に欠けているような気がしますが、
番組ネタの情報が少ないのかイマイチ企画の貧弱性もみられるような気がします。

それでも、番組の命ともいえる「サンサーラ」が流れると、内容にかかわらず
ピタッと収まるのが不思議です。

万人が喜ぶような企画を毎週放送するのも大変な事ですが、
つたないブログを書いていて気が付いたのは、比較的ショッキングな内容とか
有名人が題材になったり、お涙頂戴の内容は
反響が大きいように感じます。

と、勝手な事を書いていますが、昼ともなく夜ともなく、
きっと今頃も、どこかの会社が取材を続けているであろう。
スタッフの皆さんの事を想像すると、頭の下がる思いです。

今日の主人公は新宿歌舞伎町で働く42歳のホストさんです。

そのホストの名は「伯爵」。かつては NO1を張っていた時期もあったけど、
それは10年前の話し。時代が変われば客も変わる。
店に来るお客さんは20代30代のお客さんばかりです。

店のホストだって20代30代だし、40代のおじさんホストは
誰も指名してくれないのです。
それに、昔のお客さんは皆ホスト遊びを卒業してしまったしね。

昔はよかったです。待っていれば勝手に客が来てくれて
気が遠くなるほど金を使ってくれるし、 NO1ホストになるなんて
チョロいもんだったのです。

ところが、今は待つだけではお客さんは来てくれない時代なのです。

指名されないから当然ヘルプで後輩ホストのお客さんの席に着くと
若い女性客から「何歳ですか?」「42です」「よくやってますね」
「若いイケメンの子と早く変わってくれないかないかな~」

20歳そこそこの女の子からボロクソに言われて
プライドも何もズタズタ状態の伯爵さん。
まあね、指名されなければ、ヘルプについてその場を盛り上げるしかないものね。

給料日になっても、もらった封筒の中身は5万円も入ってない。
 NO1の頃は3桁は入っていたのにな・・・・。
これじゃ家賃も払えないから前借りするしかない。

店の社長からはホストを辞めて経営側の仕事をするよう言われるが、
もう少しホストを続けて、今一度輝きたいという。

「伯爵」は築40年以上経っている 1DKのマンションで一人暮らしをしています。
家賃は10万円。今はこんなだけど、2009年には日本全国のホストの中で1位に
輝いたこともあるのです。

部屋にはその頃の思い出がいっいっぱい飾られています。
今残っているのはその輝かしい思い出だけ・・・・。

でも、店に出ると、今日も女性客から年齢のことで突っ込まれている。
「あと何年とか考えないの?」「すぐ50になっちゃうじゃない」
「そうなんですよね〜」と、とぼける「伯爵」

すると、「伯爵は常にスポットライトを浴びていたいんだよね」と
そばのホストが助け船を出してくれる。
すると女性客は「今,スポットライトを浴びれてないじゃない?」
「浴びれてないのに、そこにしがみついているのがカッコ悪い」と、
もうボロクソ・・・・。

まあね、高いお金を払って来ているんだから、おじさんホストには
ついてほしくない気持ちも分かるけど・・・・・それにしてもキツイ言い方だ。

でも、ここで嫌な顔をしないのが水商売のプロ。
客に何を言われても、笑顔でいられるのが水商売のプロなのです。

ある日、ヘルプで一緒についた新人ホストに無理やり濃い酒を飲ませる伯爵。
自分も新人時代先輩にされてきたことだという。
こうやって、どこからかNO1ホストだった頃の昔の栄光が出てしまうのです。 

ところが、この事が他のホストから反感を買ってしまうのです。
「そんな洗礼みたいな古いことをしたらみんな辞めてしまいますよ」
「昔は NO1だったかもしれないけど、それも10年も前の話だし、
今は売り上げがベスト 10にも入ってないじゃないですか。
やってることが時代錯誤で今の俺達には通じない」と言われてしまう。

かつて NO1を張っていた頃のプライドと後輩ホストにする説教は
彼らにとって、親父ホストの昔話に過ぎなかったのです。

きっと、番組を観ていたいた方々の多くが、「いい歳していつまで
やっているんだ?」「バイトでもした方がもっと稼げるんじゃないの?」
「店に出れば客に馬鹿にされて、もう辞めた方がいいよ」と思ったに違いありません。

でも、「伯爵」にはホストを引退できない深い訳があったのです。

ある休日、墓参りをしている「伯爵」

同じ年にホストを始めた親友のダイキの墓だという。
年に1度は2人で酒をのみ、お互い頑張ろうと励まし合っていた仲だったのに、
昨年、脳梗塞で他界したのだという。
ダイキは「伯爵」にとっては無二の親友だったのです。

「お前なら必ず出来るから頑張れ」と励まされ、「 NO1でなくてもいいから
もう1度ホストとして輝きたいと」「伯爵」は思っていたのです。
だから、周囲から何を言われようともホストを辞めるわけにはいかなかったのです。

「早えよ、逝くの早えよ」「約束したんだけど、ダメかも、もうダメかも・・・」
「踏ん張っているんだけどさ、色々やって踏ん張ってるんだけどさ・・・」
約束したんだからさ、頑張るしかないけどさ」ボロボロ涙を流しながら、ダイキの
墓前に手を合わせる「伯爵」。

「 NO1じゃなくても、もう一度返り咲きたい、ダイキとの約束を守るためにも、
自分を叩きなおすために誓いにきました」という「伯爵」
「伯爵」が悔しさや本音をぶつけて泣けるのは、ダイキの墓前だけなのかもしれません。

ある日、ダイキとの約束を守るため「伯爵」は思ってもない行動出たのです。

「ホスト歴なんか関係なく尊敬できるものは尊敬しないと」と、先月 NO1だった
同じ店のホスト「心」に頭を下げて若いお客から指名を取る極意を
教えてくれるよう頼んでいるのです。

連日後輩たちからアドバイスを聞きまわる「伯爵」
もう、先輩顔をしている場合ではありません。プライドなんてどうでもいい、
ダイキとの約束を守るために「伯爵」は必死だったのです。

後輩ホスト達から聞く仕事のやり方は、いい男ぶって客の都合も考えずに
「いいから店に来い」流のやり方とは全く違うものでした。

客の都合を考えて連絡をしたり、 SNSを使って友達になって店に来てもらったり
それはそれは「伯爵」が今までやって来た俺俺流の仕事とは違っていました。

そして、「伯爵」は後輩ホストから勧められて SNSを使いお客確保をすることにしたのです。

42歳の「伯爵」が挑戦したのは TikTokでショートムービを作り発信すること。
ところが、店の社長が言う通り、そう簡単には上手くいきません。
再生回数は200回ほどいっても、イイネは1個もない。コメントもゼロ・・・。

焦る「伯爵」の元にある日、TikTokで数千人のファンを持つ女の子達がやって来ました。
TikTokを勧めた同じ店の「シュン P」が呼んでくれたのです。

彼女達から言われたのは「42歳のホストがイイ男ぶって気持ち悪い」と言うものでした。
「顔が中心なのはおかしい」「もっと、ギャップ萌えにしないと」「ホスト伯爵を捨てろ」
次々に出てくるアドバイス。

ところが、ある日の動画が8万回再生されたのです。
でもTikTokでは数百万回再生は当たり前、8万回程度では世間の噂にもなりません。

でも、「伯爵」の努力は少しずつ成果が出ていたのです。
わざわざ、TikTokを見て大阪からファンだと言う男性まで来たそうなのです。

売上ランキング発表の日、
伯爵の横には1人の指名客が座っていました。
元アイドルをやっていたこの女性、年齢21歳、彼女もTikTok を見てこの店にやって来たと言う。

「伯爵」が待ち望んでいた若い世代のお客さんが来てくれたのです。

女性が入れてくれたのは高いお酒ではなく焼酎ボトルでした。
「売り上げに協力できなくてごめんね」「いいんだよ。売り上げなんかより、
ランキング発表の席に一緒にいてくれればいいんだよ」と「伯爵」
「伯爵」は自分がやっている事に対して結果が出たことが嬉しかったのです。

そして、いよいよ売り上げランキングの結果発表。

ランキングの結果は、なんと「伯爵」は4位にランクインしたのです。
ずっと圏外ばかりだったのに、3年ぶりの快挙です。

「 NO1じゃないけどめっちゃ嬉しいよ。神様が後押しして
くれたのかもしれない。ダイキもね」と涙を流す「伯爵」

そばでもらい泣きする元アイドルの女性に「なんでお前が泣くんだよ」

「全部やれる事やってるからさ。ダイキが見てくれてるのかな」

店が終わってからTikTokを勧めてくれた後輩ホストの「シュン P」と
元アイドルの女性を連れてNO4になれた祝勝会をやる「伯爵」たち3人。

そして、今日もTikTokを見た客から店に問い合わせがあったと連絡が入る。
そう、伯爵の指名客です。もう、指名ゼロではないのです。
「いつ辞めるの?」なんて客から言われなくて済むのです。

最近では自分が明るくなったと言う「伯爵」「自分が明るくなれば
お客さんにも明るく接することができます」と、笑顔で話す「伯爵」

歌舞伎町を歩く伯爵の後ろ姿が、いつもよりカッコよかった。

今日の「ザ・ノンフィクション」 は水商売を経験したことのある方なら、
他人事とは思えないくらい身近に感じたのではないでしょうか。

でも、すごいと思ったのは、普段は先輩ぶっていた「伯爵」から頭を下げられ
快く今流の仕事のやり方をアドバイスしてくれた後輩ホスト達には感心しました。

みんな優しいですよね。
伯爵が売り上げを伸ばせば、自分のランキングが下がるかも知れないのにね。

きっと、いい店なんだろうな。

「伯爵」がこの後どんなふうに生きて行くのか分かりませんが、
きっと、番組を観て「伯爵」に会いに行く人も増えるだろうし
お店も今まで以上に忙しくなるのは間違いないけど、
若い後輩ホストに負けないいよう NO1ホストを目指して
もう一度、輝いてほしいと思います。


いつもは、あまり番組の中に引き込まれないで観ていたつもりなのですが、
住む世界や年齢は違うけど、何か男の生き様みたいなものを見せられた
ような気がして、珍しくウルってきてしまいました。

今度、歌舞伎町に行ったら「伯爵」に会いにいってみようかな。

でも、男がホストクラブへ行くって??? ちょっと変ですよね。

先日アイドル卒業公演を終えた指原莉乃さんを知ったのは
友人から「 AKB48に面白い子がいるよ」と言われたのが最初でした。

 AKBの存在は知っていたけど、特別なアイドルファンでもないし
気にも留めなかったのだけど、別な人から「さっしー」って子面白いよ。
と言われたこともありました。

その頃、日曜日にアキバへ行くと男ばかり歩道に列を作っている一角がありました。
その近くを歩くと部活部屋の匂いが漂ってくるのですよ。
そこが AKB劇場の前だということを知ったのはだいぶん後のことでした。

しばらくして、友達の家でテレビを観ていたら「おお、さっしーだ」と友達が言うのです。
その時初めて、「指原莉乃」の顔をを知ったのです。

最近ではテレビで彼女の顔を見ない日はないほど有名になってしまいましたが、
僕が今の仕事を始めて一度だけ某テレビ局の廊下ですれ違ったことがあります。
目が合うと「おはようございます」って見知らぬ僕に挨拶をしてくれた
笑顔の可愛らしい人でした。

噂によると、 ADさんとかには優しく接するけど、上の人には結構きついことを
言う人らしいです。

 AKBの生みの親、秋元康さんからは一目置かれている存在だと言われていますが、
彼女の持って生まれた才能なのか、努力して磨かれたのかわかりませんが、
今の仕事をするために生まれてきたような人だと勝手に思っています。

人間は、どこに隠れた才能を持っているかわかりません。
ちょっとしたことがキッカケで眠っていたものが目を覚まし、その力がとてつもなく
凄いもので他人には真似することのできない個性として活躍できるのが芸能界です。

アイドルオタクのただの引きこもりで落ちこぼれでも、
その人の持っている何かに一筋の光が当たれば光り輝く始めるのです。
指原莉乃という人はまさにそんな人なのではないでしょうか。

女優ではないから芝居をやらせても決してうまいとは言えないし、
ナレーション原稿を読ませてもナレーターではないから上手くはないけど、
会話の中の瞬発力というか、その時の状況に対応できる力量?は
まさに、旬のタレントとして真似のできる人は数少ないでしょう。

そして、意外なのが、物事を作り出すというか企画するというか、
この才能も凄いものがあるような気がします。
俗にいう怖いもの知らずなのかも知れませんが、
思ったことは下っ端(失礼)ではなく力のある上の人に話せる力があるのです。

これって、結構難しいことなのです。言い方次第では無視されてしまうし
言い方次第ではたわごとに終わってしまうかも知れません。

アイドル時代の彼女は週刊誌で叩かれても、左遷されても、
常にポジテブな考え方で今の自分を築き上げてきたわけですが
とにかく、自分の置かれている立場をちゃんと把握できる人です。

だから「自分はアイドルなんだ。自分は商品なんだ」ということを自分自身で
分かっていたのです。さらけ出すところはさらけ出すことにより
身近に感じたファンの間で人気が上がり、幾度ともなく AKB選挙で
一位に輝いたのかも知れません。

きっと、彼女が人気者になれたのは、自分自身を把握していたこととと、
普段からプラス思考で物事を考えられる人だった事が
成功の鍵だったのかも知れません。

HKT48の指原莉乃が4月28日に横浜スタジアムで行われた卒業コンサート
「~さよなら、指原莉乃~」で、夢に見た約11年半に渡ったアイドル生活から
旅立ちました。

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