「新漂流家族シリーズ」第2弾
「ザ・ノンフィクション 新・漂流家族 」シリーズは前回の放送から6ヶ月、
前回は IT関係の学校へ行きたいと家を出てしまう長男、
そして、8人目の子供が生まれた美奈子さんに結婚指輪を渡す夫の佐々木さん。
8人目の子供が生まれ、幸せそうな佐々木さん一家の生活が紹介され番組は終わりました。

家庭内の確執
見た目は恐そうだけど、本当は優しい元プロレスラーの夫と、今の生活に満足している
という美奈子さん。
ところが、これだけ子供がいると何かと問題が起きてきます。
特に反抗期真っ只中の長男と長女は何かと問題を起こしてくれるのです。

佐々木家の現在
2019年2月、カメラが佐々木さんの家を訪れると綺麗好きの佐々木さんが掃除機をかけていました。
そして、子供たちが迎えてくれます。
キッチンに立つ美奈子さんに「結婚指輪していますね」とディレクターが声をかけると、
「あ、してる〜」と嬉しそうに指輪をした左手を見せてくれる美奈子さん。
悩みはあっても幸せな生活を満喫しているようです。

幸せそうな家庭
今日の夕飯は子供達の大好きな「たこ焼き」子供たちに焼き方を教えながら
手際よくたこ焼きをひっくり返していく美奈子さん。
夫の佐々木さんは女の子の兄妹の中で育ったので子供の頃はリカちゃん人形で遊んでいたそうです。
いかつい顔からは想像もできず大笑いする佐々木さん一家。
幸せが満ち溢れるような光景です。

でも、問題が
そんな佐々木家の大きな課題は佐々木さんと長男長女との確執です。

佐々木さんに無断で男友達を家に連れてきた長女。
心配する佐々木さんに対して「頭が固すぎる」と部屋に閉じこもり
父親とは顔を合わせようとしません。

家出を繰り返す長男にも厳しくする佐々木さんに対して、ウザいから1人でいる方が気が楽と
言う長男。

あの年齢の頃の自分はどうだった?と、思い返してみたけど・・・。
気持ちは分かるような気がする。
だって、あの年齢の頃って、大人のやってること全てがアホみたいに見えるもんね。
それに、新しい父親だとか言われて頭ごなしに怒鳴られたら誰だって
反抗するよね。

美奈子さんも普通の母親です。
ある日、美奈子さんは9ヶ月前に家を飛び出した長男星音(シオン)と会っていた。
「雨降ってるね」と話しかけると頷く星音。久しぶりの親子の会話です。

 IT関係の仕事をやりたと通信制の学校に行っていたのに辞めてしまい
友達の家を転々とし、その日暮らしの生活をしていると言う星音に、母親らしく
優しい口調で語りかける美奈子さん。

11月には20歳になる星音が心配なのは勿論だけど、本音は父親と上手くやってほしいのです。
その気持ちがわかってほしい美奈子さん。

「今までお父さん何人かいたじゃない?」「私の目線から言わせてもらうと」
「誰よりも子供のことを思っている気がする」と言う美奈子さん。
怒り狂うと乱暴な口調になるのに、おとなしい言葉で語りかける美奈子さんは
やはり冷静な目で物事を判断できる人なのですね。

歯切れよく静かに話しかける様子は・・・美奈子さんもしかしてカメラ意識して喋っている?
よく聞くと美奈子さんっていい声しています。
きっと、過去の男性達はこれで参ってしまったのだろうか(笑)

家に帰った美奈子さんは夫に星音と会ったことを話す。
夫はあまり構わないで放っておいた方がいいのではと言うが、
やはりそこは自分のお腹を痛めた子供、できたら近くおいておきたいと
夫に話すが夫は首を縦に振らない。

でも、美奈子さんは星音が不憫でならない。母親ならそうですよね。

長女との確執の訳
ある日の昼下がり、美奈子さんの元に現れたのは長女の乃愛琉(ノエル)
実は、乃愛琉も高校を辞めてしまったのです。
理由はやりたいことが見つからない?

やりたいことなんて、親に言われて見つけることじゃないし、
自分が生きていくための糧として夢を持つんじゃないのか?
それを見つけられない人って結構世の中にはいるんですよね。

父親の佐々木さんは乃愛琉が高校を辞めるのをかなり反対したようですが、
乃愛流の意思は固くどうしても辞めると言い張ったらしい。
頭ごなしに物事を言う新しい父親の言うことはどうしても聞けないと言うのです。
父親としての権威を言い張る佐々木さんとそれに反抗する乃愛琉との溝は深まるばかりです。

長男が帰って来た
佐々木さんの仕事が休みのある日、長男の音星が帰ってきたのです。
10ヶ月ぶりです。「お邪魔します」と言う星音の顔をチラッとはみたものの
突然の出来事に言葉を失う佐々木さん。
星音もそれ以上の言葉が見つからず、気まずい空気が漂いだす。

美奈子さんもそんな2人を見守るしか術がありません。

久しぶりの帰宅に妹たちは大喜びしているけど、佐々木さんは目を合わせようともしないで
部屋に閉じこもってしまいます。
星音が話しかけてくるまで黙っていると言う佐々木さん。

母親のアドバイス
一方、美奈子さんから「自分で話さないとダメだよ」「話をしたくて帰って来たんでしょう?」
「家族との縁を切るなんて勢いで言ってしまったことをお父さんに話さないと」
と、美奈子さんから後をしをされ、渋々佐々木さんの元へ・・・・。

星音の頼み事
佐々木さんと星音との男同士の話し合いが始まる。
「俺一人暮らししようと思って、この近くでアルバイト探そうと思って、
新しい家が決まるまででいいんだけど、その間、この家にいさせてくれない?」
「全然いていいよ」
「お前、今まで何してたの?」ピザ屋でバイトしながら学校へ行ってたけど・・.」
「学校もピザ屋も辞め・・・」「お前さ、お前の言ってることヘリクツにしか
聞こえないんだよ」
「もう何十個もバイトして来てるだろう?」「もういい加減ダメだよ」
「やりたいことがないから」と、

バイトの内容とは
そして、お金がいいから「*治験モニター」をやりたいと言いだす星音。
当然のように怒りだす佐々木さん「オメー、腐ってんな〜!ちゃんと仕事して
金を貯めるんだよ」「そんなのやれよって言う親がいるかよ!」
「自分の子供が出来て、そんなこと言われたらどう思う!」
頭ごないしに怒られるのはわかっていたけど、星音は自分なりに短期間に
お金を稼ごうと思っていたのです。

「高校も中途半端だし、オメーは全部中途半端なんだよ」
「なんでもかんでも美奈のせいにするなよ」と、、また佐々木さんの怒りが爆発してしまいました。

友達と同じ高校へ行きたかった
すると、星音は「友達と同じ高校に行きたかったと」静かに話し出す。
「親から普通高校に行かせるには金がかかるから、自分でバイトしながら行ける
学校へ行くように言われた」と、涙を流しながら佐々木さんに話す。

「それは知らなかった。俺が悪かった。ごめん星音」
佐々木さんも親としての気持ちばかりが先行して、星音の心の中までは
読み取れてい
なかったのです。

少しは蟠りが取れて少しはお互いの気持ちが通じるようになったのだろうか。

親子とはいえ所詮は他人同士です。こんなぶつかり合いがあってこそ人間関係が
出来上がって行くのかも知れません。

自分が星音だったらどうするだろう
でも、僕が星音の立場だったら同じように反抗していただろうけど、
意地っ張りな性格だから、家には帰ってこなかっただろうな・・・・。

実は僕は小さいとき父親を失くしたから、あまり父親の愛情って知らないのですよ。
だから、周囲の大人が全て父親代わりだった(笑)
佐々木さんほどではなかったけど、撮影現場で色々な人が自分の子供のように、時には厳しく
時には優しく、その時々に応じて接してくれた。

誰か言ってました。「男の子は親なんかいなくてもちゃんと育つから心配ないよ」って(笑)

そうそう、そして、番組なんですが、終盤には、アルバイトの面接に行く星音の姿が・・・・。
面接がうまく行くのかな?

ドキュメントディレクター
「ザ・ノンフィクション」このシリーズは「ゼロクリエイト」の東さんと言う方が
長期間美奈子さんに密着取材をしているのですが、おそらく美奈子さんや
佐々木さんの事は勿論の事、子供1人1人の性格まで
把握していているので、取材カメラを持ち込んでも佐々木家の空気みたいな
存在なのなのでしょうね。

それはドキュメントディレクターとしては当たり前なのかも知れないけど、
きっと、当たり障りのない、いい方なんだろなと、勝手に想像をしています。

来週は後編が放送されます。

*治験モニター:新しい薬の効果や副作用、安全性を確認するため実際にその効果を試すアルバイト。
 副作用が生じる可能性もあるため高収入を得ることができる

「ザ・ノンフィクション 新漂流家族 前編」
「ザ・ノンフィクション 新漂流家族 後編」