5月28日午前7時41分頃、神奈川県川崎市多摩区登戸で
小学生16人を含む18人が包丁で刺されるという悲惨な事件が起きました。

現場はJRと小田急線が通る登戸駅の西側に広がる住宅地。
小学6年生の女児(12)と子供を見送りに来た男性(39)が死亡し、
事件を起こした男は、18人を殺傷したあと自分の首を包丁で切り死亡。
事件の全貌は分からなくなってしまいました。

「いってきま~す」「気を付けてね」「は~い」・・・・・。
きっと、家を出る時そんな会話がやり取りされていたのかも知れません。
そんな何気ないいつもの会話が最後になるなんて、誰が想像していたでしょう。

大事な生命を授り、家族全員で大事に育ててきた12年間、
来年は中学生になるというのに、それが一瞬のうちに失われてしまうなんて、
考えただけで涙が出ます。

何でうちの子が・・・・何でうちの子を・・・・憎んでも憎んでも犯人が許せません。
「死にたいなら1人で死ねよ!」被害者の親なら誰しもそう思うはずです。

こんな事件が起こるたびにいつも思うのですよ。
「死ぬのなら他人を巻き込まないで1人で死ねよ」と・・・・。

ところが、それを言うのは止めてほしいと言う人がいるのです。

「無差別殺傷事件の背景には社会への怨恨が存在しています。
社会への不信や憎悪が凶行へと導いてしまうことは明らかです。
これ以上の凶行を繰り返させないためにも、すべての人が安心して不平不満も
少なく暮らせるように、社会を再構成していく時期に来ていると思っています」


そして、「社会はあなたを大事にしているし何かができるかもしれない」
「社会はあなたの命を軽視していないし、死んでほしいと思っている人間など1人もいない」
というメッセージを発していくべき。だと・・・・・。

たしかに、死んでほしいなんて思う人はいないだろうし、言っている意味が
分からなくもないけど、そんな事を言うなら、自分が子が被害者になったらどう思いますか?

「死にたいなら1人で死ねよ!」と思いませんか?
「他人を巻き込まないで1人で死ねよ」と思いませんか?

社会が悪いから仕方ないと諦めまられますか?

「死にたいなら1人で死ねよ!」と思いませんか?


子を持つ親なら誰だってそう思う筈です。

スクールバスを待っていたら、いきなり刃物を持った男に刺殺され
挙句の果てに刺した男も自分の首を差し死んでしまう。

こんな理不尽な事件が起きているのに「無差別殺傷事件の背景には
社会への怨恨が存在しています」「だから、死にたいなら一人で死ね」
「周りを巻き込むな」と言うのは止めてください。って、

冗談じゃないですよ。
それに、この時期に被害者の親や関係者が見るかも知れない
ネット記事に書くことではないでしょう?

言葉で言われた事は時間が経てば忘れるけど、文章はずっと残るのです。
書くのも自由だし、この考え方に同調する人がいるかも知れないけど、
この時期にネット記事にするのは・・・どうなのですか?

このネット記事を書いた方は「全ての人に優しい福祉社会を目指して」をスローガンに
「NPOほっとプラス」の代表理事をされているようですが、
被害者やその家族の事を思うと、そのやり方には賛成できません。

もし、「NPOほっとプラス」の代表理事が「弱者救済」を売りに仕事をしているのなら、
その考え方は間違っています。

まるで、社会が悪いみたいな、他人のせいにするような考え方には賛成できないし、
被害者やその関係者の気持ちも考えず自分の存在価値だけをアピールするような
考え方はどうしても許せません。

被害者やその関係者の心の痛みを少しは考えてください。
お願いします。

今は亡くなった、小山智史(おやま・さとし)さん(39)

栗林華子(くりばやし・はなこ)さん(11)のご冥福を祈るしかありません。