SAYA160105432164

「今から仕事場へ行ってもいい?」M子からLINEがあった。

30分ほどすると、大きな紙袋を抱えてM子がやってきた。
「大好きなアイスクリームを買ってきたわよ」って
紙袋の中には「スイートポテトのタルト」がいっぱい入っていた。

でも、喜んだのは僕よりアシスタントだった(笑)

アイスクリームを食べながら僕とアシスタントとM子の3人で雑談していたのだけど、
アシスタントがM子にキツイ事でも言わないかとヒヤヒヤだった。
だって、アシスタントは言い方がキツイんだもの。
ところが、2人とも意気投合したらしく飲みにいく相談までしている。
女性同士って仲良くなるのも早い。

ところで、気になったことが1つあるのですよ。
M子の着ているものがいつもの白じゃないのです。

「M子、今日の洋服白じゃないんだね」
「フフフ、気がついた?」

「ずいぶん前だけど、母に言われた事があったんです」
「M子の年代だと理解出来ないかも知れないけど、
女性って好きな人ができると、その人に染まって行くのよ。
自分では気がつかないけど、いつの間にかそうなっているの」って、

「その話を聞いた時、私も母のように生きたいなって思ったの。
どんな色だって、最初は白ですよね?
だから、○○さんと会う時は絶対白だって決めたんです。」

「前に言ったでしょう。これから少しずつ染まっていきますからご心配なく、って」
「きっと、気が付かないうちにもっと変わりますから」ってイタズラっぽく笑うM子

仕事場のテレビでは24時間マラソンのみやぞんが武道館にゴールしようとしていた。
「負けないで」の曲ってこんな時ぴったりなんですね。
泣きながら走っているみやぞん頑張れ。
そして、愛犬ラブちゃんと一緒にゴールできた!!。

「やった〜」3人で大歓声(笑)

「ゴールの瞬間を一緒に観られてよかった。」
って、M子は帰っていったけど、今日は淡いピンクのワンピースを着ていた。
洋服の色が白からピンクに変わったって事は僕に?染まっているって事?

M子は軽く言っていたけど、僕はこのままでいいのか?